すっぽんきたむら 2
2008年 10月 30日
いよいよ天然スッポンの鍋です。これで二匹分。
まずはエンペラ。分厚いです(笑)大きいと癖があるんじゃないかと思うとまったくそんなことはなし。とろみ、弾力、ねばり。どれもこのぐらい大きいからこそはっきり味わうことができるんですね。
正肉とスープ。足の付け根あたりでしょうか。唇をてらつかえながらいただきます。これがねぇ。「うんうん、いいすっぽんの味だ。」と思って食べていると食べ終わるころにもう一回後を引く。終わってしまいそうなのに旨味が変化してまだ続く。すごいもんだ。皮がまたすごく旨い。そしてこの薄味のスープがすばらしい。スッポンと井戸水と醤油だけだそうですが。極上です
たまごの部分も良いですが、中心の管の部分がたまらない
腸。プルプルした食感かと思いましたが結構筋肉質な感じ。噛み締めるほどじわじわと。
首。鳥だったらセセリですね。一番よく動くととこ。細かい骨がたくさんですが吸うようにいただきます。幸せ。残念ながら首の皮は硬くて美味しくないのだそうだ。
野菜とともに。この野菜も元気一杯。自宅で栽培されているものと地の野菜。シンプルで力強い野菜の味。すっぽんのスープをうけとめて鍋はやっぱりいいなぁ
こんな感じで延々と食べていたい(笑)
スッポンの唐揚げも食べたいという意見もちらほらありましたが、私は後二回くらいは鍋だけで十分。
このシイタケがまた
仕上げは当然雑炊に。ご主人が作ってくださいます。まだ飲みたい!というスープを多めに残してじっくり煮込んで作るんです。
旨くないわけがない。何杯もお変わりして皆さん満腹になったようです。
いやー素晴しい体験でした。
正直行く前は「あんまり前から期待してたから期待はずれだったらどうしよう?」なんて一抹の不安もあったんですが、そんな期待値は軽~く飛び越えてゆきました。いままでのすっぽんではダントツのNo.1。食事全般でもこれほど感動したことが何度あることか。あらためて見てみるとスッポン、井戸水、醤油、野菜、米、生姜、だけなんですよね。油もお酒もなんにもなし。頭や知識で感動してるんじゃないんですね。ご一緒した方たちも相当にいろんなものを召し上がっている方たちばかりでしたがそれでも同じような感動だったと思います。すごいもの。
これは毎年行きたいな。年に二回行きたい。
きっと次はメンバー集めに苦労しません。今回のみなさんが感動を分かち合いたい人を連れてまた参加してくれるでしょうから。
by t0k0san | 2008-10-30 03:29 | グルメ 和食