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壽 初春大歌舞伎    

2009年 01月 25日

どーーしても歌舞伎が観たい!
急に思いたって行っちゃいました「初春大歌舞伎」
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来年5月に建て替え予定の歌舞伎座。なんだかさみしいですね。それにビルに
なるのは反対なんです★ 座席の問題や老朽化のために建て替えるのは
仕方がないにしても、あの雰囲気は残してほしい! 日本が誇れる劇場であって
欲しいです。
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ともかく、その歌舞伎座「さよなら公演」が1月からスタートしました。
そのために、例年も豪華な役者勢の「初春大歌舞伎」は、さらにすごい
役者さんが勢ぞろい。
しかも、ネットでアンケートをとって人気の演目を揃えた豪華版。


案の定大人気のため、こちらの希望日に午前の部、午後の部を続けて
観ることはかなわず、「午後の部」のみを観劇してきました。



午後の1番は「壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」
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曽我十郎、五郎が、父の敵、工藤祐経と対面する場を描いた芝居。
この組み合わせはいろいろな芝居に出てきますが、今回の演目は
ストーリーより、古典歌舞伎の様式美を見せるもの。

それを和事の十郎は「菊五郎」、荒事の五郎は「吉右衛門」、
工藤は「幸四郎」のありえない豪華配役! 眼福、眼福^^。



お次は「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」
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こちらは、舞踊もの。 私の仕事的にはこれを観ることが本命♪
鏡開き(鏡曳き)の行事の余興として踊りを披露することになった弥生は
やがて祭壇に祀られた獅子頭を手に踊り出すと、獅子の精が乗り移り
獅子になって目出度く舞い納め、獅子の座の直るというストーリー。

弥生は「勘三郎」 弥生の踊りが興に乗ってくると、最初は丁寧に踊って
いたものが、雑に汚くなってしまう面が見られ残念でしたが、獅子になって
からはさすが! 舞台一面に広がる存在感と魅せる動きはとても素晴らしく、
華やかで、スカッとして「お正月からいいもの見たぁー!」という感じでした♪



最後は「鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)」
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こちらは三島由紀夫作品。 鰯売りが通りがかりの高位の傾城に恋をして、
大名になりすまし揚屋に行く。 そこで正体を知られそうになり・・というコメディ
歌舞伎。

鰯売りは「勘三郎」 傾城蛍火は「玉三郎」。この顔合わせでこの演目は、面白く
ないわけがない!それに、鰯売りの友人六郎左衛門に「染五郎」で、若さの勢いも
ある、これまた豪華な配役。

楽しんで演じているような勘三郎の演技、また玉三郎があの美しい顔で下卑た
表情を瞬間浮かべると、ドキッと目が引き付けられます。 あの顔はすごい!
安心して(?)笑える楽しい芝居でした。

急に決めてバタバタと行ってきましたが、よかったぁ。 また観に行こうっと^^。

by t0k0san | 2009-01-25 16:46 | お芝居、コンサート

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