アンコウ鍋 ブイヤベース風
2009年 05月 03日
じゃーん。この濃厚なものは。。 ブイヤベース風の鮟鱇鍋です!
気仙沼食事会を盛大にやっても全然食べ切れていないアンコウさん。当日アンコウ鍋をメニューに加えると言う手もありましたが、立食だし10数人で囲むような鍋もテーブルも用意出来ないので却下。後日数名でアンコウ鍋です。
その食事会のとき、ゲストのおひとりから柳橋「得仙」の鮟鱇鍋のお話を聞きました。我が家は残念ながら未訪ですが、「牡蠣と伊勢海老でとったスープでいただく鮟鱇鍋」の話はとっても印象的で「いつかは行きたい!」、、ん?待てよ?海老と貝の濃厚出汁といえば、ブイヤベースもそうだなぁ、鮟鱇鍋につきもののアンキモは食べちゃったけどアンキモの代わりにトマトでコクを出すのもありっぽいな、、というわけで我が家で初挑戦のアンコウ鍋はいきなり洋風になったのでした。
前日に下拵えをしたアンコウと野菜たち。
アラ、内臓、エラ、皮、唇全部入ってます。あとは野菜を少々。湯がいてぬめりとってばらして、、かなり大変でした。
これはヒレ。ヒレのコラーゲンと腕の肉がうまいんですよね。
皮やら腸やら
さてさてまずはスープを作ってしまわないと。食事会のときにでた魚のアラと、、
「得仙」を参考に出来るわけないのですがイセエビとアサリで出汁をとります!
~ブイヤベース風スープの作り方~
①ニンニクを風味をつけたオリーブオイルでタマネギのみじん切りを炒め、
②つぶしたホールトマトを入れたら軽く煮つめます。
③煮詰まったら、白ワインをどぼどぼいれてひと煮立ち。
④魚のアラで取ったスープでトマトソースを伸ばしたら、
⑤伊勢海老(身だけ取りましょう)を殻ごと味噌ごとと、アサリをたっぷりいれます。
⑥アサリが開いたら塩で軽く味を調えます。
これでスープのできあがり。ローリエもサフランも入ってませんがブイヤベース風ということで。まずはあさりを食べてしまって伊勢海老の身もシャブシャブして食べてしまいます。
そこでいよいよアンコウ投入です。内臓系はよ~く煮たほうが美味しいみたいですよ。あんまりごった煮にするとどこの部位を味わっているのかわからなくなってしまうので、腸と顔、胃袋とひれ、皮と骨周り、ぐらいのほうが違いが楽しめてよいです。
いただきます!これは腸と皮とひれのところ
うまいなぁ。じつは私経験不足で「とびっきりのアンコウ鍋」って食べたことないんです。だから比べられませんが、このスープとアンコウもとっても美味しいものだと思いました。(自画自賛(笑))伊勢海老と貝の出汁にトマトを煮つめたコクが加わって、そこにアンコウのアラから出たコラーゲンがてぅるてぅると。煮れば煮るほど旨くなるスープ!味付けは塩だけなんですが、、旨い。旨いなぁ。エラもヒレも顔も唇も腹の肉も皮も頬も腸も胃袋もみんな旨いよ。自分で下拵えをしたのでどの部位がどんなものでどう旨いのかしっかり頭に入りました(笑)スープを吸ったネギやしいたけも絶品でした。
結局大人3人では食べきれずに途中で助っ人を呼んだりして気仙沼のアンコウ食べきりました!
締めは当然雑炊です。スープを減らして、ぐつぐつと。。「リゾットにして!」という意見は却下。いまから生米から炊くなんてしませんよ。これだけ濃厚なスープだと炊き込みご飯風に作ると多分焦げるし。
雑炊完成!粉チーズをかけていただきます。旨いよ~。これはすごい~
いや~
これも楽しかったし旨かった。満腹満足。前日下拵えしてるときは、「このぬるぬるとの格闘、、今回限りにしよう。。」と思ったもんですが、その苦労を吹き飛ばす美味しさ。これはもっと食べるべき。また取り寄せて食べる楽しみが増えてしまいました。海鮮港さんありがとう。
つぎは吊るし切りに挑戦しようかな??
ウソです。つぎも捌いて送ってください。
by t0k0san | 2009-05-03 00:15 | お家グルメ